
Youtubeの動画にフルHDの画像を作りたい



ブログやSNS用の画像をもっと綺麗に生成したい
日々のブログやSNS投稿、資料作成などで「もっと鮮明な画像があれば…」と思ったことはありませんか?
話題の生成AIですが、意外と有料プランでも1ボタンで高解像度・高画質で作る方法がないんですよね。
一度画像作ってから2kや4kにしたり…。それだったら無料プランで高解像度の画像作れたらお得だなーと考えてました。
そこで、無料でフルHD(1920×1080px)以上の高解像度で画像を生成する方法を調べてきました。
この方法を使えば、誰でも綺麗な画像が作れるので参考にしてみてください。スマホだけでもできます。



生成AIのサブスク出費は抑えたい
- 各生成AIサービスの画像生成の解像度の比較
- 無料で使える画像生成AIサービス
- 無料で使える高解像度化サービス
- 気軽で効率的に高解像度の画像を作る作り方
方法①:Google Gemini で画像生成
Geminiなら最初から高画質の画像生成
Googleが提供しているGeminiの無料プランでデフォルト2048×2048pxの画像生成できます。
有料な画像生成AIサービスでも基本はフルHD未満の画像しか出力できなかったりしますが、Geminiは2025年3月12日に『Gemini 2.0 Flash』が画像生成に対応したことでデフォルトでフルHD以上の画像生成を可能にしました。画像生成モデル Imagen3を導入しているようです。


出典:Gemini に新しい機能が追加:Imagen 3 による画像生成とカスタム Gem
https://blog.google/intl/ja-jp/company-news/technology/gemini-imagen-3-gem/
Imagen 3 で高品質の画像を生成
Gemini での画像生成機能が日本語にも対応しました。最新の画像生成モデルである Imagen 3 を Gemini アプリに導入したことで、わずか数単語で、写実的な風景、テクスチャのある油絵、気まぐれなクレイ アニメのシーンなど、さまざまなスタイルの画像を Gemini が生成できるようになりました。
勿論、作成した画像のダウンロードも制限なく可能ですので無料で使えるサービスの中でかなり使いやすいです。



課金しなくても無料で使える『Gemini 2.0 Flash』で高解像度の画像生成ができるようなったのはすごい!
Geminiはイラスト苦手かも ~他の画像生成AIと比較~
筆者が試した限り、Geminiは
- 写真のようなリアルな画像生成が得意
- 日本の流行りイラストのような平面的な絵柄は苦手
でした。
無料で使えるGemini、ChatGPT、Leonardo.Ai(Stable Diffusion)の3つで同じプロンプト(後述)入力してイラストを生成しました。比較用に載せます。






いかがでしょうか、どれも指示通りに綺麗なイラストを描いてくれていますがChatGPTやLeonardo.Aiに比べると、Geminiは日本で流行っている平面的なイラストが苦手そうな印象でした。人物はそこそこかけていますが、全体的な構図や背景のぼかし具合等で多少差があると感じます。
入力プロンプトを特別に公開します(参考にするのはokです)
A young, light-skinned woman with long, light blonde hair is seated at a bar in a dimly lit tavern. She wears a dark hooded robe with intricate golden patterns and decorative details, and appears to be of a slim build. Her expression is joyful and happy, with a wide smile and relaxed posture. She is looking slightly downward, resting her chin on her hand. The woman is positioned slightly to the left of center in the image. The tavern is filled with other patrons in various clothing styles, contributing to the lively atmosphere of the scene. The setting is a warm, dimly lit tavern with wooden interiors and numerous hanging lamps that cast a soft, golden light. Glasses of amber liquid, likely ale, are on the table, alongside numerous bottles. The color palette is rich and warm, dominated by browns, golds, and warm yellows, creating a cozy and inviting atmosphere. The style is anime-inspired, with detailed character design and exaggerated facial features. The perspective is a slightly low-angle view from the bar, and the focus is on the central figure. The overall feeling is one of relaxed happiness and communal gathering in a fantasy setting.



イラストに使われる方は次に紹介する方法を試してみてください!
方法②:Freepik で手軽に高解像度化


Freepikは素材提供サイトです。FreepikはWebで生成AIサービスも提供していて、その中にあるイメージエディター(image-editor)でアップスケール(高画質化)が可能です。
便利なのが、無料プランでも1日数回アップスケールが可能です。



無料だと高画質化できなかったり、回数決まってたりするサービスが多いからめちゃくちゃ助かります!
ステップ1:Freepik へのログイン(登録)


Freepik への登録はGoogleアカウント、Appleアカウント、メールアドレスのいずれかでログインするだけです。私はGoogleアカウントで登録(ログイン)しました。
ステップ2:画像アップロード~高解像度化までの操作手順
FREEPIKのサイトは英語ですが、この手順通りにやれば簡単に高解像度化・高画質化ができます。


最初に、image-editorのトップページにアクセスして、アップスケールしたい画像をアップロードします。
次に、下部のメニューから「Upscale」を選択します。


もしくは、Freepikサイト上の画像なら画像を選択して「AIで編集」> 「Upscale」からも可能です。


ステップ3:アップスケール設定


Mode
無料では「Classic」のみ利用可能です。「Magnific」はより高精度でAI補完しますが、Classicでも全然許容範囲の人も多いはず。
Resolution
アップスケール後の解像度を指定します。4kは「Imagination」が「None」のときのみ選択可能です。
Image style
アップスケールする画像に合わせて「Standard」「Portarait」「3D」「Digital Art」から設定してください。
困ったら「Standard」が無難です。
Imagination
補完方法を指定します。「None」「Subtle」「Vivid」「Wild」の順にAI補完が強くなります。(下に補完結果の違いについて載せています)
元の画像の画素数をそのまま上げたい場合は「None」にしてください。
「Custom」の「Creativity」は値を大きくするとディティールと創造性が増して元の画像と違ったものになります。
「Resemblance」は値を大きくすると元の画像がそのまま残ります。値を小さくすると独創的な結果が得られます。
Prompt
補完するプロンプトを入力します。画像をそのままアップスケールする場合は、何も記入してなくて基本大丈夫です。必要に応じて入力してください。



もし入力するなら画像を生成したときと同じプロンプトを入力するのが無難かなと思います。
ステップ4:実行とダウンロード
設定が完了したら「Upscale」を押して実行します。


画像ができたら右上の「Export」ボタンでダウンロードして完了です。



お疲れ様でした!全部無料でできるの便利すぎる!
Imaginationの設定比較
Imaginationの設定の違いでどのように画像が変化するのかの比較です。
※画像は必要な部分のみトリミングしています。








微妙な違いですが、4k, Noneだと見た目ほぼ変わらず、2k, Wildだと線が滑らかになっているのが分かります。
なぜか Subtleだと色が若干濃くなりました。



挙動は一概に言えないので、ぜひ触ってみてください
方法③:その他のおすすめ無料AIアップスケールツール
Hugging Face Spaces 上の画像アップスケールモデル


Hugging Face SpacesはAI開発プラットフォームでサイト上で実行可能なモデルが公開されています。
「Image Upscaling」だけでも多様なAIモデルが公開されているので、一度試してみると良いモデルが見つかるかもしれません。
Let’s Enhance のフリープラン


Let’s Enhanceでは、無料で10枚までアップスケーリングできます。


Real-ESRGAN(Colab やローカルで動かす方法)
Real-ESRGANは高解像度化(アップスケーリング)を行うAIモデルです。ソースは公開されていて、自分のパソコンなどのローカル環境で動かす為、一定の知識が必要とされます。
難易度は上がりますが、PCの性能によって高速化や自動化などが可能になります。
また、高性能なパソコンを持っていなくても、Googleが提供しているGoogle Colabを利用する手もあります。


どの方法を選ぶべき?使い分けガイド
- 0から画像を作るならGeminiがおすすめです。全てがGemini内で完結します。
- ただし2048×2048px固定です。
- 既に手元にある画像を高解像度・高画質したいならFREEPIKがおすすめです。
- 2kから4kまで可能です。
まとめと次の一歩
いかがでしたでしょうか、今回は『無料で!生成AIで高解像度の画像を作るワザ5選』を紹介しました。
生成AI分野は仕様や機能変更も著しい為、今回紹介した方法も変わる可能性もありますが、現状この方法だと無料で高解像度の画像を作ることに成功しているのでブックマークして見返してくれたら嬉しいです。
本ブログでは生成AIに限らず、ネットやツールのハック的な内容の記事を書いていますので他の記事もチェックしていただけたら嬉しいです。
また、次の記事でお会いしましょう。